うつ病の専門家の話
先日、多分、ネットだったと思うんですが、色々な方の研究のやつを読んでいたら、精神関係の方でうつ病の専門の方だと思ったんですが、大変に素晴らしい研究の概要と言いますか、説明がありました。
大変素晴らしいというのは、例えばこういった学問的なもので、相互に色んな分野でやっているわけですね。
今日は、気分が優れない原因について、うつ病の専門家から見た話、それから精神科医の方が言っている話、それからデザインとか人生とか哲学なんかを言っている話が、大体一致しなければいけないわけですね。脳科学とかですね。
だけど、大体学者なんていうのは偏屈な人が多くて、「俺はこうだ!」っつって頑張るんですが、相手が自然ですからね。
その人が威張ったってしょうがないんで、そういう意味で良い研究といいますか、なるほどなぁ、他の分野でもそういう事があるな、と、そういうようなものが多かったんですね。
で、このうつ病の専門家の話はこういう事ですね。
大体、人間は夕方になると、ちょっと考え込んじゃうって言うんですね。
夕方から夜になるとですね。
まあ、世の中も暗くなるし、気分も落ち着いてくるし、一日の仕事も終わるし、と。
それから、これから寝るだけだというんで、風呂なんか入ってちょっと気分がゆっくりしたりですね。
もしくは、逆に気分がイライラしたりですね。
日中は、結構夢中なものですからね。
次々と仕事があったり、誰か人間を相手に怒ったり、そういう事があるもんですから。
だから、自分で思い返すっていう時間が少ないんですね。
そういう点から言うと、夕方から夜にかけては、特に雨なんか降ってますと、物思いに沈んじゃうわけですよ。
この、お物思いに沈んだときに、悪い事を思い出す人っていうのはうつ病になりやすいという…その通りなんですね。
それが色々書いてあるわけですが、人間が一日働いたり、仕事したり、交際したりして家に夕方帰ってくる。もしくは、少し酒飲んだら8時とか9時に帰ってくる。
僕なんかもっと遅い時があるんですけど。(笑)
まあ、帰ってきますね。
そうしますと、そこで洋服を脱いで、食事をしたり、風呂に入ったり、昔だったらテレビを観る、今だったらネットを観るとか、メールを処理する。
まあ、そういう事をしますね。
段々段々、夜寝るのに近くなってきますと、物思いに耽るんです。
その時に、暗い事を思い出すんですね。
そういう傾向のある人は、うつ病になりやすいという、その専門家のお話が書いてありました。
これはもう全般的にそうなんですね。
第一に、私達が考えなきゃいけないのは、私達人間ていうのは大脳支配生物なんですよ。
これはもう、非常にはっきり分かんなきゃいけないんですね。
だから、もちろん大脳で考えた事で支配されちゃう。それもですね、心とか頭ばかりじゃなくて、身体も支配されちゃうんですね。
ですから、我々人間が気分が優れないような事にならない為にはどうしたら良いか、という事ですね。
精神科医の研究
精神科医の先生のご研究を昔勉強しましたら、例えば、こういった事を言っておられましたね。
その先生も似たような話を言っておられたのは、寝室に昼間着てる服を掛けといたらいけないって言うんですよ。
昼間着た服を掛けるとですね、寝る時にベッドに寝ると、(「狭いマンションなんかに住んでて、じゃあどこに置くんだ」と言われちゃうんですけど。)服を見ますね。洋服を見る事によって、その日あの人と喧嘩したとか、あの仕事が上手くいかなかったっていう事を思い出すって言うんですね。
だから、やっぱり昼間着た服は、寝る時には少なくともベッドから見えない所に掛けとくという事が大切だ、と言う話を聞いたことがあります。
また、類似の話なんですが、玄関に靴を出してる人は、風邪になりやすい、風邪を引きやすいと。
これは何かというとですね、もの凄く大邸宅なら別なんですが、普通の住宅ですとね、やっぱり玄関を通る事が多いんですよ。
例えば、廊下にちょっと出たりすると玄関にいる。すると、靴がここに置いてあると、その靴を見る事によって、せっかく家に帰ってきたのに、また昼間の嫌な事を思い出すっていうんですね。
ですから、靴は靴箱に入れといた方が良いって、その先生は言うんですね。
それから、廊下にダンボールとかそういうのを置いといちゃいけないとも言われてましたね。
ていうのは、廊下にダンボールを置くとまずどういう事かというと、まずそのダンボールの中身の事を思い出す。まず一つは。
「何でこのダンボールがこんな所に置いてあるんだろうか。」
自分が忙しくて片付けない、もしくは人間関係か何かで処理しなければ片付けられないものがあったり、どっかを片付けないと片付けられないものがあったりしてですね。
それを全部思い出すっていうんですよ。
その度ごとに、人間は頭が何かに専有される。
つまり、よくあるんですけど、悲しい事とかそういう事に頭が専有されると、免疫が下がるんですね。
その事をこのお医者さんは言っておられました。
だから、昼間の物を寝室に掛けといちゃいけない。靴は出しといちゃいけない。ダンボールは片付けた方が良い。
これは何を言っているかといったら、家の中がすっきりしとく事が大切なんですね。
デザインの見方
これを私、デザインから見ますとですね、多摩美術大学でずっとデザインなんかやっておりまして、デザインの色々な先生方の話も聞いてるんですけども。
例えば、家の造りですね。
斜め天井みたいなものは、あんまり健康には良くないんですね。
というのは、斜め天井はデザイン的に悪いかって言うと、決して悪くなくて、例えば、ロッジなんかの場合はむしろ斜め天井の方がロッジらしい。
それから、ちょっとした高いリビングルームを造る時は、斜め天井の方がハイカラに見える事があるんですけど。
斜め天井を寝室に使うと、寝る時に斜めの物を見ると不安定になるんですね。
まあ、そういった事が問題なんです。
それから、例えば壁ですね、壁材は非常に難しいんですが、やはり天然・自然の物が良いんですよ。
人間の心を休める壁材の代表的となる物としては、大理石・漆喰・無垢の木なんですけどね、いずれも高くてですね。(笑)
普通の場合は、手が届かないものですから、安い壁紙を張ったりするわけですね。
それはやっぱり不安定なんで、壁紙が仕方ない、鋼板が仕方ないって時は、せめてカーテンとか、カーテンは布ですから、ここに割合と人間的なものを使うって事が良いんですね。
それから、本当は壁は色んなものをあんまりベタベタ張らない方が良いんですけど、どうしても壁材があんまり安いものしかない場合は、若干のポスターのようなものを張った方が良い場合もありますね。
僕はそういう所に、民芸のちょっと大きめの凧を吊るしてますけど、そういった工夫が要るって事はあるんですね。
人間はどうしても帰ってきて家に居て、自然に戻るんですよ。
まず、人間の住んでる所が、我々の住宅が悪いのは四角いんですよね。
大体、森とか何とか言うのは全部三角かですね…、四角い物っていうのは自然にあまりないんですよね。
ですから、四角を少し崩すっていうんでも良いんですけどね。
そういう風にして、家に帰ってきたら楽しい雰囲気になるものが大切なんですよ。
仕事と家とを区分するっていう人がいるんですけど、それは必ずしも必要ないと私は思いますね。
仕事が楽しければ、仕事の延長線上で良いんですよ。
仕事が辛くてしょうがないんだったら、それを断ち切らなきゃならないんで、必ずしも、職場を離れたら仕事の話をするなっていうんじゃないんですよ。
それは、僕なんかは割合好きな仕事をやってるタイプですから、どこに居ても仕事の話をしたって楽しい気分なんですね。
帰ってから楽しい事を思い出すんですよ。
だから、嫌な事がある日は、昼の事を忘れるんですよ。
楽しい、好きな人ですね、本当に自分が好きな人っていますよね。
一番良いのは、好きな人に会って楽しい食事をしたとかね。
そういう時はもう、俄然昼間の事を思い出した方が良いわけですよ。
だけど、嫌な人に会って怒られたとか、そういうのはもう忘れた方が良いわけですね。
で、それを支えるものが、玄関に靴がなかったり、寝室に服が吊ってなかったり、それから割合と落ち着ける自然の環境の中での自宅の雰囲気を作っとくという事なんですね。
人間はやっぱり自然は美しいんですよ。
人間の手が加わると必ず汚くなります。不思議な事にそうですね。
ですから、私はこのうつ病の専門家の話を聞いて、「あぁ、精神科医の方も同じだったね、デザインも同じだったし、頭脳の学者もそう言ってるし、みんな同じ事言ってるな。」という感じがしたんですね。
それは、人生は楽しい事を考えながら過ごしていく。
気分が優れない原因は自分で作っている!?ってタイトルを付けたんですけど、それが僕の今日の感想なんですね。
いやあ、良いことを言っておられるなと。
気分が優れないと思って、色々うつ病になったり、うつ病までいかなくても何かクシャクシャするとか、夫婦の間が上手くいかないとか、そういう事は全て自分が作ってる感じがするんですよ。
憂鬱な方に憂鬱な方に、ものを持ってく。
今度のコロナがそうですね。大した事ないよ大した事ないよ、っていう方向に持っていけば良いのに、大変だよ大変だよっていう方向に。
テレビを観れば大変だよになっちゃいますからね。
絶対、テレビを観ない事なんですよ。
テレビがコロナウイルスが大変だと言ってる時は、コロナウイルス観ないんですよ。
心配ですけど、人間は心配な方見ちゃうんですよ。
この前、自殺された本当に若い可哀想な女性がいましたけど、それも、別にネットで言われてるんですから見なくても良いんですけど、人間は見ちゃうんですよ。
そこで私がいつも言う事なんですね。
昨日は晴れ、今日も朝。
これは何を言ってるかというとですね。
昨日はいつも嫌な事が多い。つまり、人間の日常は嫌な事が多いんですよ。
だけど、嫌な事がある、昨日は自分にとってはどしゃ降りだった。
だけども、晴れと思えば過去だからもう来ないんですよ。
だからもう、僕は昔からこの方針でいってますんで、昨日の事はもうすぐ忘れるか「良いことがあったな、いやぁ、昨日は楽しかったな!ズームか何かやって、友達と話して、ズームやりながらビールを飲んで良かったな!」という記憶だけ残しとくんですよ。
良い記憶だけ残しておくんですね。
昨日は晴れだった。ズームで友達とビール飲んで楽しかった。
ちょっと前は、結構苦闘してたんですけど、それは忘れちゃうんですよ。(笑)
それから、今日も朝。
つまりね、今日はどういくか分かんないんですよ。
だから、そこをまた「今日はアレ上手くいくかな。」と思うと、上手くいかないんですよ。
上手くいかない時は、やっぱり気分が沈んじゃうんで、朝が来たなというだけで満足するのが僕のやり方ですね。
「あっ、今日も朝が来た。今日はまた一日楽しくできるんだ。」と、こう思うんですね。
それを毎日毎日繰り返してるとね、人は僕の事を「そんな楽観的じゃダメだよ」と言うんですけど、まあ、この歳まで生きてきました。今でも楽しいですよ。
何で楽しいか、僕が。
嫌な事を忘れるからなんですよ。(笑)
今日も嫌な事が起こらないという気持ちなんです。
今、ちょうど夕方なんですけどね、今から私、ちょっと食事に行くんですね。
「今日も楽しいんだろうな、美味しいだろうな。」と思って食事に行くんです。
だけど、食べてみると美味しくなかったりね、その場で気まずい事が起こったりする事もあるんですよ。
それは、もうね、明日になったら忘れちゃいますから。(笑)
やっぱり、気分が優れない原因は自分で作ってるんだ。明るくいこう。
人間なんて、そんな上手くいくはずないんですよ。
毎日ある程度食事をして、おまんまが食べられて、暖かいところで寝られて、周りに少しでも自分を理解してくれる人がいれば、それで良いんですよね。
誰から彼から、もう僕なんてね、もう腹立つ事山ほどあるんですよ、実は。
だけども、それはもう忘れてしまってると。
そこが大切じゃないかと私は思います。