ヒバリ8:天皇陛下は神か?

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ヒバリ8:天皇陛下は神か?

なぜ、天皇は神の子孫になったのか?

日本も夏になりますと、8月ですね、原爆投下・終戦という二つの大きな、戦争関係の事があって、それについて特集があるわけですね。

私は、一つは日本が暗くなるという点であまり賛成ではないんですが、特に賛成ではないのは、追悼式みたいなものはあまり賛成じゃないんですね。

もちろん、追悼式も必要ではある。戦争を思い出そうというのも良いんですけど、戦争をただ思い出すんではなくて、やはりその機会にもう少し深く物事を考える。

それをずっと続けていれば終戦後70年経って、随分日本は日本の戦争について深く考える事が出来たと思うんですが、何しろお祈りして「平和は大切だ」とかそんな事やってるようでは、やはり私は、人間として多少不足する事ができるんではないかと、そういう風に思うんですね。

今日はもの凄く重たい話をしたいと思うんですが、『ヒバリ』で天皇陛下は神か?という事をやってみたいと思いまして、今日、これを題材に致しました。

天皇陛下はこの前の戦争が終わるまでは、一応、神だったわけですね、現人神というか生きている神とされていたわけですね。

それで兵士は戦場で死ぬ時に「天皇陛下万歳」と叫んで死ぬわけですね。

これは、天皇陛下以外の名前が出るって事はまずなかっと思うんですね。稀には色んな事があったと思いますが、基本的には「天皇陛下万歳」と言って死ぬ。

つまり、この場合の「天皇陛下万歳」というのは何を意味してるかというのは、その兵士一人一人は「私は日本国の為に死にます」と、そういう風に言ってるわけですね。

その日本国というのは一体何かといったら、自分のお母さん、お姉さん、妹を守る為にって意味なんですね。

これは、男女とかそういった事じゃなくて、女性は基本的に戦争ができませんので、男が女の代わりに戦争して、女が助かるというのが、これ生物の基本原則なんですね。

一番大切なのは、何故天皇陛下が神であったか。これは、戦後非常に滑稽な変な議論があったわけですね。「天皇陛下は神か人か」と。「天皇陛下の人間宣言をしなきゃいけないんじゃないか。」

いや、まあ政治的にはそういう事があったでしょうけど、歴史とか科学という点ではそんな必要ないんですね。

天皇陛下は人に決まってるんですよ。そんなのは言うまでもないんですね。

だって、結婚しなきゃ子供生まれないんだし、ある程度経ったら寿命が来てお亡くなりになるわけで、それはもう見れば分かるわけですよ。ご飯食べなきゃいけないし、水も飲まなきゃいけないわけですから、天皇陛下は人なんですよ。

しかし問題なのは、何故天皇陛下を日本は神としたかっていう事が大切な所ですね。

日本の繁栄と天皇陛下

天皇陛下ができたのが、大体2000年前。まあ、言い方によってはもう少し1800年前と言っても良いんですけど、まあそこら辺は議論はどっちでも良いんですね。

2000年前に神武天皇というのを即位した。この時に何の目的で即位したかという事ですね。

日本は、天皇陛下というものを神の子供として考えた事によって、その後の日本が世界に稀に見る成長をしたし、繁栄したし、それから天皇陛下がおられたが故に、国として安定した国を作る事ができたわけですね。

これはもうこのブログでも何回でもお話してますので、もうこのブログを少しご覧になった方はご存じだと思いますけれども、これはヒバリですので少し違いますので。

結局、人間というのはまだ今でも、2000前は当然なんですが、今でも何か絶対的な存在というものを求めるものなんですね。

これは、良い悪いではないんですね。人間というものは動物から生まれてきたからでしょうけどね。

したがって、日本のように“神から生まれた天皇”というものを一人決めると、その天皇が2000年もずっと同じなんですね。

世界各国の元首と神格

ところが、中国はどうだったかっていうと、まあ随分、王朝は日本よりか少し古いんですけど、4000年の歴史というのはウソですけど、まあ二千数百年の歴史はあるわけですね。

それでやっぱり“天子”というのが居たわけですよ。天皇と似ている天子、この人は神の子供じゃないんですよ。“天の神様から権限を与えられた人”なんですね。

だからどうなるかっていうと、これは“神の子供”じゃないんです。権限を与えられただけなので、例えば、漢・唐・宋・元・明・清という王朝ができるわけですが、例えば有名な唐ですね、遣唐使の唐ですけども、唐が滅びたら天子は(あの時どうだったか正確に思い出せませんが)原則殺されるか、どこかに追放されて、全く血筋の違う人が次の天子に即くんですね。

というのはどうしてかと言うと、日本は“神様の遺伝子を持っている人”だから、2000年間、一回も天皇陛下が殺されるっていう事はなかったんですよ。

通常は殺されるんですね。

それから、ヨーロッパはどうだったかというと、ヨーロッパはそれほど歴史が古くないんですが、まあローマ時代からあるんですが、もちろんローマの皇帝というのはローマが滅びたら大体殺される。

ローマが滅びなくたって途中で殺される、暗殺されたりする皇帝というのはいくらでもいるんですね。

その後、中世を経て近代になって神聖ローマ帝国とか、ブルボン王朝とか、ブルボン王朝の最後のルイ王様は、有名なフランス革命で大衆の前でギロチンで殺されるわけですから、これはまあだいぶ違いますね。

それから、イギリスは今エリザベス女王というのが居ますが、彼女は500年前ぐらいにドイツから来た王室の末裔なんですから、これは全然国民も違うんですよね。

だけど、何となく人間というのは、こういう皇帝とか王様とか神格化された人がいるんですよね。

ここが難しい所なんですよ。これはやっぱり単純にものを考える事ができないんですね。

今でも、例えば共産党の中国は、習近平が終生トップですよ。それから、最近プーチンも結構神格化されてきましたね。イギリスもエリザベス女王と。

そういう風にどうも人間というのは落ち着かないんですよ。要するに、その国の元首がいつもいつも選挙で選ばれていると落ち着かないんですね。

それの一つの極端な例が韓国ですね。

大統領を国民が選挙で選ぶんですが、大統領を終わるとほとんどの人が、酷いときは死刑、大体は監獄に入るんですよ。前の女性のですね、この人は血筋なんですよ、昔の朴大統領の娘さんですから。もの凄い血筋なんですが、それでも今監獄に入ってます。(何か33年の刑でしたかね?)そうなっちゃうんですね。

そうすると、やっぱり何となくそこの国の人は、尊敬すべき大統領とか元首が、監獄入ったり、自分の目の前でギロチンで斬られたりすると、やっぱり心落ち着かないんですね。

それで、日本だけが上手い制度を作ったんですよ。

天皇陛下はもちろん人間なんです。しかし、天皇陛下だけを神様にしとこうと思ったわけですね。

普通はうっかり日本以外の国は、貴族とかそういうのを作っちゃう、日本の貴族というのは神様と繋がってないんですよ。だから、天皇陛下と全く違うんですね。天皇陛下だけが神様に繋がってるものですから、だから2000年間殺されないんですよ。

天皇陛下に即位したら原則その天皇が、もちろん今度の上皇みたいにもう疲れたから職を去るって事はあっても、何か酷い目に遭うって事は(ちょっと中世にあった事あるんですが)、ほとんどないんですね。

これは日本人が非常に偉かったと思うんですね。

というのは、人間は何か分からないが神格化された人が一人必要だ、と。一人が良いと。多いとそれが支配層になって、その国の物になっちゃう。

今の中国共産党がそうですね。8000万とか9000万といわれる中国共産党という人が特権を持って、中国人を圧迫するわけです。そのトップが習近平であるというだけですからね。別に血筋とか関係ないですから。

だから、そうすると、習近平以下の9000万人の中国人が、残りの14億人の中国人を支配する、とこういう事になるわけですね。

これは、中国もそうだしずっとローマ時代からのヨーロッパもそうなんですね。

今のアメリカもそうですよ。大統領というのがいて、その下に1%の金持ちがいて(これは資本主義ですから)、それが99%のアメリカ人を支配する。

ギリシャの場合は、ソクラテス始め市民が5%居て、あと95%の奴隷を支配する。

こうなる、と。誰かが気付いたんですよ、日本の。やっぱりそれはまずいと。

だから、天皇陛下だけを神様にしとこうという事で、天照大神の5代下に神武天皇がいて、天皇だけ特別なんだってやったんですね。これが成功しました。

明治維新後は神か人か

ただ、明治維新後に天皇が復帰したわけですが、その時、大統領的天皇が良かったか、神様的な天皇が良かったかっていうのはちょっと判断が必要だったでしょうね。

というのは、大統領的な天皇も考えられましたから。しかし、大統領的な天皇だったら大東亜戦争で負けた時に天皇は絞首刑でしょうね。

そうすると、さすがにあのマッカーサーでも天皇を絞首刑にはできなかったんですよ。東京軍事裁判でも、天皇陛下は被告にも出来なかったんですよ。

それはやっぱり、2000年の神様としての天皇なんですね。

マッカーサーもそう言ってますよ。「日本人にとっては天皇陛下を被告にするっていうと、変な事になるんじゃないか、日本が変な事になるんじゃないか。」と言ってるわけですね。

だから、少なくとも太古の昔から明治維新まで、神様としての天皇陛下。これは形式的なんですよ?そんなね、天皇陛下の人間宣言なんかバカな事やってもしょうがないんですよ。全員が天皇が人間だって知ってるんですから。

それはそうじゃなくて、国を治める時に神としといた方が良いんじゃないかってわけですね。

確かにその通りで、日本という国の連続性が保たれたわけですよ。

日本人は自分達が日本人だと思ってるんですよ。しかし、中国人は中国人だと思ってないんですよ?だって、王朝が変わるごとに別の国の人になるんですから。

ヨーロッパもそうでしたね。フランス革命の後、ナポレオンが出てくるまではフランスっていう国はなかったんですからね。ブルボン王朝の支配地というのがあっただけですね。

ですから、それは日本人に誇りを与え、団結心を与え、戦争が少なかったわけですね。

今後、日本人はどうするべきか

じゃあ、人の心の中から神格化された人、習近平とかプーチンとかエリザベス女王とか、そういう人が要らなくなるのがいつかって事なんですね。

要らなくなれば、僕は天皇陛下は元首じゃなくても良いと思うんですね。

だけど、今のところギリギリかなと思うんですね。

だから、これはその時代の人が考えないとですね、将来の事は我々は考えられません。

現在天皇陛下が必要かというと、ギリギリですね。ギリギリなのでちゃんと国民はそういう考え方を天皇陛下についてしてますよ。

まあ、歴史的には神様として良いだろうと。しかし、明治維新は神様じゃなくても良かったかもしれないが、日本が欧米列強と戦って独立を保つためには、天皇陛下が神様の方が良かったかなと。

外地で叩く兵士が「天皇陛下万歳」と言って死ぬ必要があった、確かにありました。だからそうかなと。

我々国民はまだ、天皇陛下とお会いしたり、天皇陛下が傍を通ったりしますと、やっぱりちょっと感動して涙が出てきたりするんですよ。

この、天皇陛下が近くを通って感動して涙が出てくるという人が多い間は、自分の考えがどうであれ、若干神格化された天皇家というものが必要なのかな?

だけど、時代と共に少しずつ薄れていくだろう、と。

やがて、現在の皇居から異論のない形で無理なく京都の御所に移って、そして、ずーっと長い後は…。

だけど、本当に選挙で選んだ首相を元首として我々が遇する事ができるかというと、ちょっと不安がありますね。

だからそれは、その時に考えれば良いという事です。

ただ、ここで重要なのは、私は戦後、天皇陛下が何故神として日本で存在したのかという歴史的な意味、人間の心の動き、国が統一してあるという事は、私は実は知らなかったんですよ。

ですから「天皇陛下の人間宣言」それは当たり前じゃないか、なんてそういう馬鹿げた事を考えてたわけですね。

もっと深い意味があって、その深い意味が私というものを作って、しかも日本が繁栄してきた。

…という事に私が気が付くのは、それから自分で勉強するようになった相当後の事だったというのは、残念ながら白状せざるを得ないという事であります。

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