今では、気象の問題といいますと、温暖化将来するんじゃないかというのは、日本人ですと、殆ど100人に100人が知っているような事になったんですけども。
実は、地球の気温が将来に渡って温暖化するんじゃないかというのは、1970年から1980年にかけて出てきた新説ですね。
1970年頃の日本のそういう気象の人は何て言ってたかといったら、殆ど全員の人が寒冷化するって言ってたんですね。
その頃、寒冷化するって言ってたのが、やっぱりお金になるからだったのかもしれないんですね。
その頃、将来寒冷化するので、農作物が減るから寒冷に強い農作物を開発しようという事で、かなり多くの金が研究者に出てたもんですから、それで、殆どの研究者が「将来寒冷化する寒冷化する」と、「寒冷化したら農作物が減るから大変だ」と、こう言ってたんですね。
ところが、1988年。ここにちょっとグラフを出したんですけども、これは1988年の確か6月23日にアメリカの上院の委員会でNASA航空宇宙局のハンセンという博士が、将来地球は温暖化するという説を発表しました。
その時に示されたグラフですね。

で、その時、今から30年前なんですけども、30年前にグラフが示されました。このグラフで過去と書いてある所は、過去ですから二酸化炭素の出方と気温の上昇の計算値と。細い線が計算値で、それから太い線が現実の気温。
で、彼がこう言ったんですね。「現在まで、地球の状態を見ていると少しずつ(1965年ぐらいからなんですが)気温が上がりかけている。」と。
で、「将来このまま二酸化炭素を出し続けたら、(その時の未来と書いてある領域ですけど、細い実線のように)上がるだろう。」と。
だから、その時のアレが0.5℃ぐらいですので、現在はもう既に1℃ぐらい上がって1.5℃を超えるだろうという風に言ったんですね。
もしも、世界中が協力して二酸化炭素を出さなければ、細い点線ですんで、0.1℃ぐらいしか上がらないだろうと。まあもちろん、蓄積がありますから少しは上がる、とまあ言ったわけですね。
そこで、1988年にこれからどうしても二酸化炭素の排出を止めて、温暖化を阻止しなければいけないと。こう言ったわけですね。
それでまあ、多くの人が知ってるような“京都会議”っていうのがあったり、それから日本ですともう温暖化に協力しないと“悪”だというような、そういう…私なんかえらいバッシングされてですね、「武田は何だ!」とかいってかなり言われたんですが…(笑)
もう既に、そのハンセンが二酸化炭素によって、温暖化ガスによって、地球が温暖化するって予想した時からもう30年経ってるんですよ、30年。
で、30年経ってどういう結果になったかっていうと、全く予想が外れてるんですね。
その時に、彼が言った“シナリオ1”っていうのが、現在の状態なんですけども、だいたいそれから(どこを基点にとるかですけど、1960年を基点にとれば)1.5℃も上がってるはずなのに、現在ほとんど上がってないんですよ。
それで、“シナリオ2”という、みんなで地球上で協力して二酸化炭素の排出を止めた時の、ほぼ同じカーブを取ってるんですね。
実際には、二酸化炭素を出し続けてるから細い実線のように上がっていくはずなのに、現実は二酸化炭素を全く出さないようにした時の線に、実際の気温が合ってるんですよ。
これは、途中までですけど現在も殆ど上がってません。2010年から殆ど上がってませんからね。
ハイエイタスなんていう変な言葉を、気温が上がらない事に対して東大の先生が変な事を言ってるぐらいですんでね。変わってないんですよ。
こういった科学の問題で、多くの人が感情的になっちゃうんですね。
要するに、「環境問題は大切なのに、何で武田は無視するんだ!」っていう、そういう言い方をされる事もあるし、もう一つは、自分が先入観を持っちゃって、NHKなんかに洗脳されて先入観を持っちゃって、温暖化するんだ!って決めてる人がですね、今度「何でこんなデータ出してくるんだ」って、何で出してくるんだって、これが温暖化が火が付いた元々のグラフなんですよ。
別に私が創作したわけでも何でもないです。これハンセンのNASAのデータですからね。
だから、何が言えるかったら、全く理論が間違ってたって事なんですよ。
少なくとも、1988年に使ってた温暖化するという理論は、完全に間違ってたわけですね。
もうはっきりしてるんですよ。30年経ってますから。
それで、今もうどんどんどんどん二酸化炭素が増えてるんですが、それでも30年で、まあどう見ても0.1℃ぐらいしか上がってないんですよ。
もう30年ですからね。よく100年後に4.8℃上がるってNHKなんかが言ってるわけですから、30年で0.1℃だったら、もしこのまま上がってもですよ?このまま何の対策をしなくても0.3℃しか上がらないんですよ。100年ですから。30年の3倍ですから。
だから、まあ少なくとも今世紀は何も起こらないって事ですよね。
で、学問的には色々、私がですね、ちゃんと温暖化の問題についての学会があれば、感情っていう事とか何もなしに、これを提案した人にお聞きしますよ。
「この時の計算でどこが問題だったんですか?現実的にもう合わないから、30年経って合わないわけだから、やっぱり、あなたを非難するとかそんな事全然ないんだけど、何かの間違いがあったんじゃないかと思うんですけど、あなたはどう思いますか?」
と聞きますよ。そして、相手がまともな科学者ならば、
「そうですね、あの時はこういう風に考えたんだけど、どうもそこが違ってたようですね。二酸化炭素の温暖化に対する影響というのは、考えてたけど随分少なくて、まあ1/10ぐらいっていう感じですね。」
と、そしたら僕が、
「確かにそうですね、伝熱係数か何かそういうのを間違ったんですかね?」
と、こう言いますよね。それは学者同士ですから別段構わないわけですよ、科学的な事実ですからね。だけども、恐らく…
だから、もう温暖化問題は勝負が付いてるんですよ。
まあ、学問ですから。それは間違ったって構わないんですよ。それ、間違いがない方が良いんだけどそれはしょうがない。人間ですからね、間違う事もあるんですよ。
ただ、それを議論したり、冷静に検討したりする事が学問なんですよ。
それが、誠実さってもんですよね。誠意のある態度なんですよ。
だけども、現実的にはどう言ってるかっていうと、もう一回これハンセンが出しちゃったんで、もうこのまま行ってるんですよね。
それで、こういうのに疑問になるじゃないですか、誰だってこのグラフ見たら。
「何で、予想通りいかなかったんですか?」って質問したくなっちゃいますよ。
で、何で計算した通りいかなかったんですか?って質問するとどういう事になるかっていうと、温暖化懐疑派っていうレッテルを貼られちゃってですね、もう学者だったら国の委員会なんかから全部外されちゃうんですよね。
研究費も来なくなっちゃうんですよ。
それ、ナチスとかね、ヒットラーとかいうレベルですよ。まあ今の中国かもしれませんが。
政府の方針とか、そういうのに逆らったら、もう社会からパージするっていうね(笑)
今、日本って変ですよね。
この前、NHKを観てましたらベネチアの事やってるんですね。かなり、この頃人口が増えて元々そこの街に住んでいた人達が住みにくくなって、少しずつ外に出てるっていう報道がありましたが、あれほどツバルとか…。もうツバルとか全部沈んで無いはずなんですよね。全然、島の面積増えてますけど(笑)ベネチアも、もうあの頃から地盤の沈下だっていう事は大体分かってたんですけど、もうそれ全部整理されてます。今はですね。例えば、日本でも大阪。大阪はここ100年で3m地盤が沈下してるわけですからね。だから、都市っていうのはそういう問題抱えてるわけで、まあ都市工学なんか知ってる人は誰でも分かってる事なんですけどね。
まあ、そういう事で、だけどやっぱりね、僕よくこの頃自動車会社が検査してなかったとか、色んな事でもの凄くマスコミが叩いてますけど、マスコミやっぱりNHKを先頭にね、誤報は修正した方が良いですよ。
誤報を修正しない、つまり、マスコミにとってみれば報道の正しさっていうのは、もうほんと基本の基本ですよ。
神戸製鋼が材料の強度を偽って売ったっていうけど、マスコミが誤報をするっていうのはもっと罪が深いんですよね、世の中全体を動かしちゃいますから。
やっぱり僕ね、この際マスコミも態度変えて、今のこのグラフの報道なんかもどんどんするとか、ツバルは今どうなってるのか、とかいうのを盛んにやるべきだと私は思います。